のこ歯ねじの製作事例
本日は「のこ歯ねじ」を備えた製品の製作事例をご紹介します。
「のこ歯ねじ」とは角ねじと三角ねじを組み合わせたねじであり、ねじ歯がノコギリのような形をしています。
大きな力がかかる側の摩擦力が小さくなるという角ねじの性質を利用し、
一方向に偏って力のかかるジャッキなどによく用いられています。
今回の製品ではねじ歯が大振りであり、
そのねじ形状に合わせた大型の工具で削ろうとすると工作機械側に多大な負荷がかかってしまいます。
負荷を避ける為、小型の工具をどう動かして削ったら良いかをまず編み出して、その動きをシュミレーターで再現し、
緻密な動作を根気よく繰り返すことで小さなチップでも無事大型のねじ歯を削り出せることを確認しました。
次にテスト加工用のブランクを用意し、
生産技術課員と加工者とで打ち合わせを重ねて協力しながらテスト加工を成功させます。
上記のように慎重な実験を重ねてから加工に着手したことで、
無事に美しく仕上がった製品をお客様のもとへお届けすることが出来ました。
前例のない加工であっても、アイデアと技術を以てこのように対応することが可能です。
様々な経験に裏打ちされた技術力は、お客様の図面一枚一枚に向き合ってきた当社の強みです。
どのような加工も是非一度、オオツカハイテックまでお声掛け下さい。
社を挙げ全力で検討・対応させて頂きます!